CURRICULUMカリキュラム

小学校低学年(1~3年生)対象コース

近年、受験勉強の低年齢化が進み、小学校1年生から中学受験のための学習をすることも稀ではなくなりました。
ただし、勉強に対する固定観念がなく、何にでも疑問や興味がもて、何でも吸収する、もっとも頭の柔らかいこの時期に、受験が終われば不必要になるような勉強をするのはもったいないことです。また、小さい頃から計算や漢字の先取りばかりに取り組んでいると、例えば、作業として引き算はできるけど、引き算をどういう場面で使うのかは分からない、といった子も数多くいます。
小学校低学年は、時間的にも精神的にも余裕があり、目の前の問題にじっくり取り組むのに最適な時期です。この時期に、じっくり読み、ていねいに解き、自信をもって答えを出せる姿勢を養うことで、今後一生役立つ力になります。

J1クラス(小1対象)

対象
小1
目標
考えるのが好きになること
時間
80分
思考(算数) 計算は10までの数の加減から始め、年度末までに3ケタの数の加減(筆算)まで進みます。計算練習は最小限にとどめ、授業の大半を使って文章題に取り組みます。「~ずつ」「束」「~おき」「あと~」など、これまであまり意識してこなかった言葉を確認しながら問題文を正しく読み、読んだままをていねいに図に表し、図をもとに意味のある式を作る訓練をしながら考える力の基礎を養います。これまで機械的な計算の先取り練習だけをしていて文章題に苦手意識のある子や、文章題を見ると何も考えずに数字を拾い集めて足し算か引き算にしてしまう子も、1年終わる頃には、なぜこの答えになったのか、自分で説明できるまでになります。
読解(国語) 一つのお話を数回に分け、国語辞典を引く練習も取り入れながらじっくり読んでいきます。まずは言葉のかたまりを意識しながらスラスラ音読ができるようにすることから始め、文章に基づいて情景を思い浮かべたり、主人公の気持ちを読み取ったりすることに時間をかけて取り組みます。漢字への興味をもたせたり、新しい言葉を知る機会を増やす問題も取り入れることで、読める文章の幅を広げ、読書好きの子にしていきます。

J2クラス(小2・小3対象)

対象
小2・小3
目標
考える力を伸ばすこと
時間
60分×2
思考(算数) 計算は3ケタの数の加減(繰り上がり・繰り下がりのある筆算)から始め、九九の暗記とL・mL・cm・mmなどの量の学習まで進みます。計算練習は最小限にとどめ、授業の大半を使って文章題に取り組みます。言葉を確認しながら問題文を正しく読み、読んだままをていねいに線分図に表し、図をもとに意味のある式を作る訓練をしながら、自分で問題解決する姿勢を身につけます。これまで機械的な計算の先取り練習だけをしていたお子様や、文章題を見ると何も考えずに数字を拾い集めて式を作ってしまうお子様も、1年終わる頃には、なぜこの答えになったのか、自分で説明できるまでになります。
読解(国語) 物語文に加え、子どもたちが興味をもちやすい内容の説明文やSFなど、読める文章の幅を広げていきます。国語辞典を使いながら、内容をはっきりつかみ取るために、登場人物の周辺情報を確認したり、状況を絵に描いたり、ゆっくり味わいながら読んでいきます。授業開始時に全文書き写し式の漢字テストを行い、小3の途中までの漢字を文章の中で覚えると同時に、文章を正確に書く力を養います。

Aクラス(小3・小4対象)

対象
小3・小4
目標
自分で問題解決する能力と気力を培うこと
時間
70分×2
思考(算数) 計算は、加減乗除、時間と時刻、距離、分数、小数まで扱います。文章問題は、中学受験でもよく出題される、植木算、和差算、倍数算、消去算、周期算などの内容を、まずは自分でしっかり読み、図などを用いながら、「今、どこの値を出そうとしているのか」という意識を持ちながら解き進めていきます。解法の解説を聞いてそのまま真似をする勉強よりも解き上げたときの達成感があり、勉強そのものが楽しい、もっと解きたいという気持ちが高学年での伸びを支えます。
読解(国語) 物語は昔話や外国の話など、普段の生活とは違う時代や場所を舞台としたお話になり、自分自身の想像力の及ぶ範囲を広げていきます。身近な疑問に答える科学的な説明文も扱います。いずれも、じっくりと理解しながら読むことで細部に注意しながら読む訓練と、読み取った内容をあらすじにまとめることで、お話の大筋をつかむ訓練をすることで、高学年になってから役立つ、話の筋をつかみながら正確に読む力を養います。また、主語・述語・修飾語、指示語、熟語等の理解を深め、J2クラスに引き続き、全文書き写し式の漢字テストで小4の途中までの漢字を習得します。