教師は全員が正社員です

求められる徹底したプロ意識

灘学習院の教師に、アルバイトは一人もいません。経営面でのメリットを重視するなら、アルバイトを多用した方が人件費を抑えることができます。けれども、灘学習院は正社員の教師にこだわります。その理由は、次の2つです。
第一には、アルバイトと正社員では、仕事に対する責任感がまったく異なるからです。第二には、教師の仕事は、アルバイトでもできるような問題解説ではなく、子どもたちが考え続けれるように精神的に支援することだからです。

子どもたちの考えるモチベーションを維持するためには、常に一人ひとりに最適なサポートを考え続ける必要があります。これはプロの仕事であり、アマチュアのアルバイトでは不可能です。

 

教えるプロではなく考えさせるプロ

子どもを考えさせ続けるためには、臨機応変な個別対応が必要です。教室にいる生徒、一人ひとりについて現時点での能力や性格などを把握しておかなければなりません。教師には、自分が担当するクラスの子どもたちについての深い理解が求められます。

子どもたちが教室で取り組むのは、簡単には解けない難問です。まわりのみんなが一生懸命に考えている空気に後押しされるとはいえ、みんなが同じように解けるわけではありません。

途中で「もうだめだ」と降参する生徒が出てきます。そんな子どもの変化を見逃さず、どこまで考えたのかを確認しながら、その先を考えるように促したり、途中のプロセスで間違ったところに気づかせること。これこそが灘学習院の教師の役割です。

 

プロ意識を研修で養います

灘学習院の教師は全員、毎週2回、合計5時間程度の研修を受けています。研修内容は、問題の解説法や子どもたちに対する教え方指導でなどはありません。「考えて、考えて、考え抜く」ことにより、子どもの力は必ず伸びる。この灘学習院の理念を、教師が自分の信念に高めることが、研修の一番の目的です。

その上で、授業で取り上げる問題を使って、子どもたちが間違いがちなポイントを議論します。子どもの立場を共有し、子どもの思考が止まりかけたときに、どんな問いかけをすればよいかを検討します。こうした研修で鍛えられた灘学習院の教師は全員が、子どもたちの頭を動かし続けるプロなのです。